Blender 2.80を試す – 基礎編

2019年7月末、待望のBlender2.80が公開されました!
いつものアップデートと何が違うのかと言いますと、今までやれ独特だクセがある取っ付きにくいなどと言われ続けてきたUIがついに一新されたのです。
実際、私も独特な操作の前に4,5回ほどの挫折を経験しました…選択が右クリックだと知った時の衝撃は今でも忘れられません。

という訳で今回は、新しくなったBlenderを触りながら、設定や機能比較を行いたと思います。
あわよくば旧バージョンからBlender2.80への移行時の手助けになるような記事にしたい所存…


目次


初めての2.80起動

それでは起動。おお、前より格段にスッキリしている…!
初回起動なのでクイックセットアップが表示されていますね。マウスのボタン設定やテーマの配色、前バージョンからの設定移行などの項目があります。
今回は綺麗さっぱり、一から始めたいので設定は移行していません。クイックセットアップの内容もデフォルトのまま。俺は右クリック選択をやめるぞー!(たぶん)


BlenderのUIを日本語にする

まずは言語を日本語にしたいと思います。
私はメニュー項目が英語だと目が滑ってしまうナメクジ英語力なので…

左上のメニューから[Edit]→[Preferences…]をクリック。
メニューの配置も一般的なソフトのそれに近くなり、パット見で使いやすくなりましたね!

最初からInterface設定が開かれているので、その中からTranslationの項目を探してチェックを入れます。
次にLanguageを日本語に。そしてInterfaceにもチェックを入れてあげます。これでインターフェイスが日本語になります。やったぜ!

因みに、New Data(新規データ)にチェックを入れるとマテリアルなどを新規作成した際に与えられるデフォ名が日本語になります。「Material.001」が「マテリアル.001」になる訳ですね。こちらはお好みでどうぞ。


キーボードでカメラ操作を行う

Blenderでは中ボタン、つまりマウスホイールの押し込みでカメラを操作できますが、左クリックとAltキーによるカメラ操作も可能です。
私自身Altキー操作に慣れてしまっているので、設定を変更しておきたいと思います。

まずは先ほどと同様に設定画面を開き…

左側の項目から[入力]の設定を開き、[3ボタンマウスを再現]にチェックを入れます。
これでAlt+左クリックで視点移動、Shift+Alt+左クリックでカメラ移動、Ctrl+Alt+左クリックでカメラズームが出来るようになりました。

因みに、この設定を有効にするとAlt+左クリックによるループ選択が出来なくなります。(カメラ操作と被る)
この場合、代わりに左クリックを2回、つまりダブルクリックでループ選択が出来るようになります。
右クリックを選択にしている場合はカメラ操作と被らないので特に変化は無いです。


エリアの分割、統合を行う

Blenderといえば柔軟なエリア分割も特徴の一つです。
エリアの分割、統合のやり方は以前までのバージョンと同じですが、折角なので確認しておきます。

分割、統合を行うにはエリアとエリアの間(カーソルが←→になる場所)で右クリックしてメニューを開きます。
分割時は[エリア分割]を選択し、分割したい位置でクリックすればOKです。(右クリックでキャンセル)

分割完了!後は好きなエディタータイプを指定して利用するだけですね。
統合も同様にエリアとエリアの間で右クリック、[エリア統合]で統合先を指定すれば完了です。

また、エリアの隅(カーソルが+になる場所)を掴んで分割、統合する方法も健在です。


ヘッダー(3Dビューのアイコン群)の位置を変更する

点、線、面の選択モード、スナップ、ピボットなどを表示していたアイコン群のデフォルト位置がエリアの下部から上部に移動したようです。

これを変更するには前バージョン同様、アイコン群を右クリックして[ヘッダー]→[下に表示]を選択すればOKです。


Xミラー編集を有効にする

3Dビューの左右に表示されていたツールパネル(NやTで開閉していたやつ)も大きく変わったようですね。どちらも非常にスッキリして見やすくなりました。
それに伴いパネル内の項目の多くが移動したので、探した項目の移動先などを書いていこうと思います。

まずは、左右対象のモデリングに役立つXミラー機能から。

Xミラーの設定は左から右のパネルに移動していました。
何でもいいのでオブジェクトの編集モードに入り、Nキーを押して右側のパネルを開きます。
次に開いたパネルのタブを[ツール」に変更して、[オブション]の項目を開きます。
するとそこに[Xミラー]の項目がありますので、チェックを入れるとXミラーが有効化されます。


フラットシェード、スムーズシェードの切り替えを行う

Xミラーと同様に、スムーズ/フラットの切り替え方法も変更されました。
まず最初に、変更したいオブジェクトを選択します。

次に右クリックでコンテクストメニューを開き(右クリックが選択の人はWキー)、スムーズシェード、もしくはフラットシェードを選択します。
これでオブジェクト全体のシェードが切り替わります。

面ごとにシェードを指定したい場合はオブジェクトの編集モードに入り、選択方式を面選択に切り替えます。
次に指定したい面を選択し、その後は先と同様にコンテクストメニューを開き、スムーズorフラットを選択すれば完了です。


オブジェクトの法線を表示する

以前は右側のパネルで法線やグリッドなどの表示設定を行っていましたが、こちらも移動しています。
これらの移動先はヘッダー(スナップやピボットアイコンのある場所)です。
法線を表示するには、まず最初に適当なオブジェクトの編集モードに入っておきます。

次にヘッダーの右側にある、円が二つ重なったアイコンを探します。(画像参照)
その右隣にあるVボタンをクリックしてビューポートオーバーレイの設定を開きます。
開いたパネルの下の方に[Normals]という項目があるので、そこで表示したい法線の種類と長さを設定します。

グリッドなどの視覚情報の設定はこのビューポイントオーバーレイにまとめられたようですね。
因みに、先ほどの円が二つ重なったアイコンをクリックすると視覚情報の表示/非表示を切り替えできます。


各種ショートカット

変更されたもの、有用そうなものをまとめてみました。

  • 編集モードの切り替え -> [Ctrl] + [Tab] + カーソルで決定
  • メッシュの選択モード(頂点/辺/面)の切り替え -> それぞれ数字の[1][2][3]に割り当て
  • 3Dビューの描画方法(ワイヤーフレーム/ソリッドなど)の切り替え -> [Z] + マウスカーソルで決定
  • オブジェクトの名前をその場で変更 -> [F2]
  • 左側のツールパネルをその場で表示 -> [Shift] + [Space]

ひとまず軽く触りながら記事を書きましたが…驚きました。Blender2.8、とても使いやすくなっています。
これまではBlenderの操作で分からないことがあると、自分で探すより検索をかけた方がよっぽど早かったのですが、今回のバージョンでUIが整理されたおかげで「たぶんここにあるはず」と見当がつくようになり、目的の機能が見つけやすくなりました。もう独特なUIなんて言わせない!

まだ本格的に作業をしていないのでこれから気付くことも沢山ありそうですが、それらに関しては本記事に追加するか、別途記事を書こうと思います。
それでは皆さん、良きBlenderライフを!